NRIセキュアテクノロジーズ(以下、NRIセキュア)は5月9日、秘密分散技術を用いて、データを国内の複数のデータセンタで安全に分散保管するクラウド型データ管理サービス「SecureCube/Secret Share」に、複数企業間で使えるファイル共有機能を追加し、提供を開始した。同時に「世界分散ストレージサービス」でも、同新機能を提供する。
ファイル共有機能は、インターネット接続環境にあれば、どこからでも利用可能となり、ユーザーのアクセス権(読み取り専用、読み書き可能)をフォルダ単位で設定できる。そのため、複数企業間での情報共有の手段として、あるいは共同作業をするためのデータ授受に関して、セキュアな環境を提供できるようになる。
本サービスでは、データを保存すると、そのデータを複数に分割して、各分割片を複数のデータセンターに保管。分割する際に秘密分散技術を用いることで、ひとつの断片だけでは元情報の一部分すら推測できないようになっている。
データサイズは、Windowsで扱える上限まで可能なため、企業間での情報共有でしばしば問題となる巨大なファイルも共有できる。また、データの更新時に、別の共有ユーザーへの通知機能を有し、全共有ユーザーがデータ更新されたことを把握することができる。
価格は、利用アカウント数とストレージ容量によって算定されるが、本機能の追加による追加費用は発生しない。