富士通は、ストレージシステム「ETERNUS(エターナス)」において、仮想化環境に最適なストレージ「ETERNUS VX700 series」を新たに開発し、販売を開始した。
今回、ディスク本数やサポートインタフェースによって、「ETERNUS VX710」、「ETERNUS VX740」の2モデルを開発し、8月中旬より日本国内を皮切りに出荷開始し、全世界で順次提供していく。
新モデルには、ノードあたり24本のディスクドライブを搭載し、1Gbit/s iSCSIインタフェースをサポートする「ETERNUS VX710」と、ノードあたり48本のディスクドライブを搭載し、10Gbit/s iSCSIインタフェースをサポートする「ETERNUS VX740」の2モデルがあり、価格(税別)は、ETERNUS VX710が984万2,000円から、 ETERNUS VX740が2,205万2,000円から。
「ETERNUS VX700 series」は、仮想化プラットフォーム「VMware vSphere」の統合管理をサポートする「VMware vCenter Server」との連携機能を実装しており、クライアント画面から、仮想化されたストレージの割り当て、拡張、バックアップ、リストアなどの運用管理が可能。
データは自動的に各ストレージユニットに分散して保存されるため、複雑な性能設計を行う必要はなく、ほとんどの初期設定作業を事前に工場で実施した上で納入されるため、導入時に必要なシステム構築作業の工数を削減する。また、ストレージボリュームの設定、運用・管理、ノード追加をGUI上で実施できる。
そのほか、主要コンポーネントの冗長化、クラスタ構成を採用しており、業務を停止させることなく、システムの保守およびノード追加が可能。また、ボリュームのミラーリング機能を標準搭載し、ストレージユニットの故障や保守により片方のストレージユニットに対してアクセスできなくなる場合においても、業務継続を実現する。最大16ノードまで、性能とストレージ容量をリニアに拡張可能だ。