富士電機は、「ビルト・イン・ブロック方式」を採用したモジュール型データセンターの販売を開始した。主要システム構成機器は、データセンター建屋、間接外気空調ユニット、データセンター運用管理システム、ニッケル水素電池搭載ラックマウント型UPS、計測機能付きバスダクト配電システム、監視カメラシステム、各種電力測定・監視機器、通信機能付温湿度センサーなど。

モジュール型データセンター(同社 川崎工場実証実験室)

今回発売するモジュール型データセンターは、「ビルト・イン・ブロック方式」の採用し、サーバ、UPS、受変電設備などの周辺機器をそれぞれブロック単位で収納し、それらを組み合わせてデータセンターを構築する。これにより、「段階的に立ち上げたい」「一部増設したい」などのユーザーニーズに対応する。

工法は、コンビニエンスストアの店舗設営で実績のある、工場で製作、仮組みした部材をパーツごとに分解し、現地に運搬して組み立てる同社のエコロパネル方式を採用し、約3カ月でデータセンターを構築できるという。

また、外気と冷媒を併用するハイブリッド方式の間接外気空調ユニットにより消費電力を抑制し、専用のファシリティ運用管理システムで、電力・熱源・空調・環境を一元管理し、最適運転を行うという。これらにより、PUE(データセンター全体の消費電力を、サーバなどのIT機器の消費電力で割った値)が1.1レベルの省エネデータセンターを実現した。