日本インフォメーションは5月7日、同社が提供するiPad向けペーパーレス会議システム「スマートセッション」を、大幅に機能アップしたと発表した。
今回の機能アップにより、会議のみではなく様々な場面で資料共有が可能となり、iPadを有効に活用できるようになる。また、従来の自社内に設置したサーバを利用するオンプレミス版に加え、新たにクラウド版もリリース予定となっており、社内での会議は自社サーバで行い、会社間の会議ではクラウドサーバで行うといった様に、両方の接続方法を1台の端末で切り替えて使用することが可能となる。
拡張した機能は、スマートセッションの特徴の1つである、複数の会議資料をタブで切り替え表示する方式に加え、新たに「シンプルモード」を追加した点など。会議によってはタブで切り替えて表示する旧来の方式は不向きな場合もあり、会議参加者に難しいと印象を与える場合もあった。しかし、今回追加したシンプルモードは、説明中の資料のみを表示するため、誰でも簡単に会議に参加することが可能となった。
さらに、サーバ側にはユーザー単位に個別のエリアが作成され、端末に資料を残すことなくメモ書きした資料を持ち帰ることができ、オンライン専用モードで会議資料を開き、資料にメモ書きを行うことにより、会議終了時に自分専用のMyFolderに資料をアップロードすることができるようになった。MyFolderにアップロードされた資料は自席のPCからフォルダに直接アクセスして取り出すことができ、また、MyFolderに資料を入れておくことで簡単にiPadから参照することもできるようになる。
また、マルチプロファイル機能が追加され、用途に合わせてサーバを切り替えることができ、オンプレミスでのサーバとクラウドのサーバを都度選択して使用することが可能になった。
製品価格は、オンプレミス版が、端末ライセンスが1ライセンス Standardが10,000円、Pro版が30,000円、サーバライセンスが300,000円(導入支援費用が別途必用)。なお、クラウド版の価格は未定で、5月末に発売予定となっている。