イーソルは5月7日、自社のマルチコア対応OS「eT-Kernel Multi-Core Edition」がXilinxの「Zynq-7000 EPP」をサポートすると発表した。
これはマルチコアプロセッサ対応リアルタイムOS 「eT-Kernel Multi-Core Edition」 をコアとし、専用の開発ツールと各種ミドルウェア、プロフェッショナルサービスを統合したソフトウェアプラットフォーム「eCROS」を対応させたもので、μITRON、T-Kernel および Linux ベースのソフトウェア資産を再利用でき、低コストおよび短期間でのシステム構築に寄与する。
また、独自の 「ブレンドスケジューリング」 技術により、「Zynq-7000 EPP」に搭載されたARMデュアルコアの「Cortex-A9 MPCore」を最大限に活用し、対称型マルチプロセッシング(SMP)と非対称型マルチプロセッシング(AMP)を混在した柔軟なシステム設計ができるようになる。「eT-Kernel Multi-Core Edition」により、「Zynq-7000 EPP」の高い性能と拡張性を生かすことで、グラフィックス機能やネットワーク機能などの高度な機能を搭載する車載機器、産業機器、医療機器などの幅広い組み込みシステムの開発では、高いリアルタイム性と信頼性を実現できるようになるという。
今回、eCROSがサポートしたのは、「XC7Z020 CS484-1 EPP」搭載の「ZC702」評価ボードで、今後、「XC7Z020 CS484-1 EPP」に実装された周辺デバイスをサポートするUSBホスト/デバイススタック、SDメモリカードドライバ、イーサネットドライバを開発し「eCROS」に統合していく方針。