Texas Instruments(TI)は5月7日、他製品と比較して発熱を30%低減する2.5Aステッピングモータードライバ「DRV8818」を発表した。
同製品は、内蔵の低圧側制御FETのRDS(ON)特性が150mΩ(代表値)、高圧側制御FETは同220mΩと低いことから、効率の向上、周囲温度および基板温度の上昇の低減を実現し、システムの信頼性を向上させる。また、柔軟なディケイ・モードおよびタイミング・パラメータ群によって、可聴ノイズおよび振動を低減、システムの信頼性や性能を向上できるという。
マイクロステップ駆動機能では、オンチップで内蔵されたインデクサが定電流回路を簡素化することから、フル、1/2、1/4および1/8ステップで設定でき、スムースなモーション・プロファイルを実現する。保護機能では、過電流、過熱、貫通電流および電圧低下ロックアウトなどを防ぎ、システムの信頼性および製造の歩留りを向上させる。また、低電流システム向け1.9A出力の「DRV8811」と互換性があり、1つの設計で複数の出力電流要件に対応できる。
なお、パッケージは10mm×6mmのHTSSOP。価格は1000個受注時で2.25ドル。量産出荷中。また、EVM(評価モジュール)「DRV8818EVM」を参考価格99ドルで供給している。