サン電子は5月7日、自社M2Mソリューション製品として、ビル内エネルギー監視システム(BEMS)での活用を想定した低価格M2M通信アダプタ「Rooster-P100」を開発、2012年6月より検証機の貸し出しを開始することを発表した。
同製品はFOMA網に対応したHuawei製通信モジュールを搭載し、インタフェースにはRS232C(D-Sub9ピン、オス)を1ポート用意したM2M用端末。従来のRoosterシリーズからMEMS向けに機能特化を図ることでコストダウンを実現したほか、プロトコル変換機能を搭載しており、後段のMEMSやHEMSの監視装置とRS232Cで接続、ATコマンドを制御することで後段の端末はPPPを実装することなくIPによるモバイルネットワークへの接続を可能とする。
搭載モジュールはFOMA対応の通信サービスを提供しているMVNO事業者でも利用可能という特長もある。また、従来のRoosterシリーズで培ったノウハウを活用した制御機能や、遠隔からのファームウェアアップロード機能、ログ情報の保存機能などの無人運用を想定した各種機能も搭載されている。
なお、工場や事業所、ビルなどでの電力や温度などの計測データの送信・管理などを行うクラウド端末としての活用が想定されており、市場想定価格は従来のRoosterシリーズの半額程度の約2万円となる見込みだという。