日本アイ・ビー・エムは5月7日、同社の「災害対策マネージドサービス」を用いて、スターゼンの子会社でシステム分野を担当するジーコスの基幹システムの本番システムを大阪南港のデータセンターに配置し、災害対策システムをジーコス本社内に置くという体制へと移行し、4月22日に完全稼働したと発表した。
ジーコスは、スターゼンの100%子会社として、グループ内でシステム分野を担当している。これまで、ジーコスは災害対策センターとして、日本IBMの大阪南港のデータセンターを利用していたが、事業継続対策としてのレベルアップが必要として、本番シテムを遠隔地に配置し、本社に災害対策システムを置くことに変更した。
今回、本社に災害対策システムを置いた理由として、「意思決定が行われる本社にシステム要員がいたほうがバックアップへの切り替えや柔軟な運用をスムーズに行いやすいと考えたから」としている。
運用を開始した基幹システムは仕入れ、小売、在庫といった業務プロセスのすべてに対応しているほか、会計システムやグループ各社の事業拠点を結ぶネットワークなど、業務システム全般を運用している。