STMicroelectronicsは4月27日、スマートメータや各種無線センサ・ノード向けに低消費電力のSub-GHz帯無線トランシーバIC「SPIRIT1」を発表した。
同製品は、1GHz未満の周波数帯を使用した短距離伝送が可能なため、コンクリート壁や建築構造物を通過する無線信号の安定した伝播を保証する。また、バッテリ駆動の無線メータ・アプリケーションにおいても、従来より消費電力を削減し、小さな消費電流量を実現している。
レシーバ感度は-120dBm、トランスミッタの出力電力を低減できるため、総消費電流をさらに低減すると同時に、非常に安定した通信チャネルを維持することができる。なお、周波数ホッピング、自動応答確認、アンテナ・ダイバーシティなど、先進的なテクノロジーをサポートしており、苛酷な環境や保守・整備が困難な状況下でもエラーのないデータ伝送を保証する。さらに、データ暗号化(128ビット)、エラーの修正・検出、FIFOメモリ・ブロック、柔軟性に優れたプログラマブル・データ・パケット管理といった機能が搭載されており、ホスト・マイクロコントローラの計算負荷やシステムの総コストの低減に有効となっている。
同製品はサンプル出荷中。価格は1000個購入時で約1.8ドルを予定している。