凸版印刷は4月25日、タッチパネル式のデジタルサイネージに商業施設の案内情報を表示する、次世代型館内案内システムを開発したと発表した。また、本システムが東急百貨店が渋谷ヒカリエにオープンする商業施設「ShinQs(シンクス)」に採用され、4月26日のオープンに合わせて運用を開始する。

デジタルサイネージによる次世代型館内案内システム(左)、タブレット型(右)

デジタルサイネージによる次世代型館内案内システムは、顧客がデジタルサイネージの画面を直接タッチして、直感的な操作で「フロアマップ」や「ショップガイド」など、求める情報を表示する。

次世代型館内案内システムには、横型、縦型、タブレット端末があり、横型は46インチフルHD、1,700カンデラ超高輝度表示、マルチタッチの液晶を搭載。ShinQsのB3F、1F、2F、3Fに各1台設置する。縦型は46インチフルHD、1,00カンデラ超高輝度表示、シングルタッチの液晶を搭載。ShinQsの3Fに1台設置する。そして、タブレット端末は、12.1インチ、ワイドXGA、マルチタッチの液晶で、B3Fインフォメーションと3Fに設置する。

横型筐体はユニバーサルデザインに配慮し、スマートフォン同様の「マルチタッチ」技術を搭載した。また、海外の顧客のために、日本語のほか、英語や中国語、韓国語の4カ国語に対応している。

表示コンテンツの配信には「コンテンツマネージメントシステム(CMS)」をASPサービスとして提供、ネットワーク経由による表示コンテンツの更新とともに、監視やリモートメンテナンスが行え、運用負荷を低減する。

さらに、デジタルサイネージに配信する館内案内情報は、「ShinQs」内で活用されるタブレット端末にも配信される。なお、顔認識システムや非接触リーダライタを搭載、機能拡張を行うことにより、多様なサービスへの対応も可能となるという。