Texas Instruments(TI)は4月25日、電池駆動製品向けに高効率、低電圧動作のモータドライバ「DRV8834/8835/8836」の3品種を発表した。
同製品群は、広い動作電圧範囲、305mΩのRDS(ON)特性および10nAのスリープ時電流特性により、従来製品と比較して消費電力を最大で80%削減を実現。これにより、電池動作時間の延長、発熱特性およびシステムの信頼性を向上させた。また、小型パッケージの採用により、ディスクリート構成の回路と比較して基板実装面積を最大で95%削減できる。
ステッピング・モーター・ドライバの「DRV8834」は、動作電圧範囲が2.5~10.8V、ピーク出力電流が2.2A。オンチップで内蔵された1/32ステップ・マイクロステッピング・インデクサおよび進歩したモーション・コントロール機能が、回転トルクのリップルを最小にすることから、セキュリティ用ビデオカメラ、医療用およびオフィス・オートメーション機器などの各種アプリケーションにおいて、静かでスムースな動作を提供する。
なお、3品種はすでに量産出荷中。パッケージは「DRV8834」が8x6mmのHTSSOP。4mm角のQFNは2012年第2四半期から供給開始の予定。「DRV8835/8836」は2x3mmのWSON。価格は1000個受注時で、「DRV8834」が1.15ドル、「DRV8835/8836」が0.70ドル。また、「DRV8834/8835/8836」のEVM(評価モジュール)を供給中。参考価格は「DRV8834EVM」が99ドル、「DRV8835EVM/8836EVM」が49ドルとなっている。