ソフォスは4月24日、2012年1月~3月における「スパム送信国ワースト12」を発表した。

発表内容によると、2011年からの1年間でインドが米国を抜き、世界最大のスパム送信国になっている。世界中のスパムメールのうち、約1割がインドから送信されている割合になる。また統計データには、経済発展が進む国々で、適切なマルウェア対策を講じていないインターネットユーザーが急増したことによる影響があらわれているという。なお、今回の調査では、日本からのスパム発信は0.29%で国別の順位では50位となっている。

2012年1月~3月のスパム送信国ワースト12
1 インド 9.3%
2 米国 8.3%
3 韓国 5.7%
4 インドネシア 5.0%
4 ロシア 5.0%
6 イタリア 4.9%
7 ブラジル 4.3%
8 ポーランド 3.9%
9 パキスタン 3.3%
10 ベトナム 3.2%
11 台湾 2.9%
12 ペルー 2.5%
50 日本 0.29%
その他 41.7%
2012年1月~3月のスパム送信ワースト地域
1 アジア 46.7%
2 ヨーロッパ 26.9%
3 南米 11.9%
4 北米 10.9%
4 アフリカ 3.0%
6 その他 0.6%

同社はスパム手法の変化についても言及している。2011年第1四半期以降、スパムメッセージの総量は世界的に減少しており、その要因のひとつにスパム手法の変化を挙げている。インターネットサービスプロバイダのセキュリティ強化などによって、従来の不特定多数へ向けた大量送信型のメールスパムの効果が薄くなるとともに、マルウェアの拡散や個人情報を盗むことを目的として、ソーシャルネットワークを悪用する手法が増えているという。同社はインターネットユーザーに対し、ウイルス対策ソフトの定期的な更新など、適切なセキュリティ対策をあらためて呼びかけている。