Neo Technologyは20日(米国時間)、グラフデータベースの最新版「Neo4j 1.7」を公開した。Neo4jは、Javaで開発されているグラフデータベース。グラフデータベースとは、NoSQLの一種で従来のリレーショナルデータベースでは扱いにくいデータの処理に適しているといった特徴をもっている。
Neo4jは通常のコミュニティ版、モニタリング機能付きのアドバンス版、オンラインバックアップやHAクラスタリングのエンタープライズ版と3つのエディションが提供されている。それぞれのエディションにオープンソースライセンスとコマーシャルライセンスが採用されている。
Neo4j 1.7では、新たにオブジェクトキャッシュタイプに「GCR」オプションが追加されている。このオプションはエンタープライズ版のみの対応となっており、キャッシュに固定の量のメモリの割り当てを提供する。1.7では、そのほかNeo4jで採用されているクエリ言語「Cypher」に数学関数の追加やSSLのサポート、セキュリティ承認ルール内のワイルドカード使用許可、「Cypher」のパフォーマンス改善などが行われている。
オープンソースライセンスはGPLv3またはAGPLv3を採用しており、オープンソース版はこちらからダウンロードできる。アドバンス版及びエンタープライズ版の取得にはユーザ登録が必要となっており、ソースコードはGitHubで公開されている。