コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)は4月23日、神奈川県警生活安全総務課と川崎署が4月18日にアニメDVDなどを権利者に無断で複製・販売していた栃木県の33歳無職の男性(韓国籍)を著作権法違反の疑いで逮捕し、20日に横浜地検川崎支部へ送致したことを公表した。

発表によると、男性は2011年10月7日、サンライズが著作権を有する「機動戦士ガンダム」を無断で複製したDVD-R11枚を、著作権を侵害する行為により作成されたものであると知りながら、不特定多数に販売する目的で所持していたとされる。

警察の調べでは、男性は2008年1月ごろから、レンタルビデオ店で借りた映画やドラマなどのDVDを権利者に無断で複製し、自分のサイトを通じて1枚180円~500円で販売していたという。警察は、男性が2011年10月までの約4年間で約500人に海賊版DVD約9000枚を販売し、約1300万円を売り上げていたものと見て捜査を進めている。逮捕に先立ち、2011年10月7日に行われた家宅捜索では、販売目的の海賊版DVD約9000枚などが押収されている。

この男性は2009年9月~2011年10月に、映画やテレビドラマなどを無断複製したDVDなど計35枚を、横浜市などの女性7人に合計金額約1万2000円で販売していた事実でも逮捕、送致されている。

男性は容疑を認めており、警察の調べに対し、「正規のDVDを販売していたが海賊版が出回って売れず、海賊版販売を始めた」と供述しているという。