PFUは4月24日、組込機器向けにIntelの第3世代Coreプロセッサファミリを搭載した「システムオンモジュール AM120モデル210H」を発表した。

同製品は、第3世代Intel Coreファミリ(開発コード名:Ivy Bridge)のモバイルプロセッサシリーズ「Intel Core i7-3615QEプロセッサ(4コア/8スレッド。2.3GHz、ターボブースト2.0対応:最大3.3GHz。TDP45W。GPUはHD4000)」を搭載したほか、チップセットに「Intel HM76 Express」を採用したモジュール。その他のTDPが45W以下のCPUやチップセットについてもカスタマとの個別対応が可能だ。

PICMGが制定した組み込み用途向けCPUモジュールの標準規格「COM Expres」のType 6に対応したベーシックタイプのモジュールで、PCI Express(PCIe)3.0やDisplay Port(DP)/HDMI/DVIなどへの対応が可能。また、USB 3.0をネイティブにサポートしており、最大5Gbpsの機器間通信などが可能となっている。

第3世代Coreプロセッサファミリを搭載した「システムオンモジュール AM120モデル210H」(左)。右は前世代の第3世代Coreプロセッサファミリを搭載した「システムオンモジュール AM120モデル210G(第2世代Coreファミリ搭載)」との比較(左が210H、右が210G)

すでに受注活動を開始しており、サンプル価格は上記CPU/チップセットのほか、2GBのDDR3-1600メモリ、標準ヒートシンクの構成で14万7700円(税別)、2012年7月からの出荷を予定している。なお、同社ではPCIe 16レーン×1、8レーン×2(1レーン/4レーンサポート)、1レーン×6のほか、DP×3、HDMI×3、USB 3.0×4/USB 2.0×4、10/100/1000BASE-T(RJ-45)×1などを搭載したATXサイズの評価ボード(型番:PD-AM1EVB6)も用意しているほか、USB 3.0対応のキャリアボードの請負開発なども進めていくとしている。

ATXサイズの評価ボード(型番:PD-AM1EVB6)