ネットマイルは4月20日、インターネットサービスとスマートフォンの利用規約およびプライバシーに関する調査結果を公開した。今回の調査は3月30日~31日に実施されたもので、有効回答数は1000人となっている。
発表内容によると、サービスを利用する前に利用規約を読むと答えたのは全体の15%で、52.2%は「ときどき読む」と回答している。利用規約を読まない理由(複数回答可)は「めんどくさい」が87.5%と圧倒的に多く、「時間がない」が26%、「理解できない」が17.2%と続く。インターネットやアプリの利用頻度が高い人ほど、「めんどくさい」と回答する割合が高い傾向がうかがえる結果になっている。
利用規約の重要性についてたずねた質問では、94.5%の人が「重要だと思う」もしくは「サービスによっては重要だと思う」と答えており、重要だと思っていない人は非常に少ない。しかし利用規約を読まないリスクについて、「把握している」と答えた人は54.6%で、「把握していない」「わからない」という回答も目立つ。
利用規約の文章が半分程度に減ったら読むかとたずねた質問では、45.1%が「読むと思う」、30.2%は「読まないと思う」と回答している。サービスを毎日利用する層に比べ、2日に1回以下しか利用しない層は、「読まない」と答えた割合が高い。また、Googleが今年、利用規約を簡易化したことについては82.7%の人が知らなかった。
サービスを利用する際、サービス側に取得される個人情報に関する質問では、取得内容を「知っている」と答えたのは5.4%で、「だいたい知っている」が48.9%となっている。「知らない」もしくは「わからない」と答えた人は46.7%で、個人情報の取得内容を把握していないユーザーも多いことがうかがえる結果になっている。また、一部のサービスで、ユーザーの行動履歴をサービスの利用向上に用いていることに対する認知度は65.1%で、うち36.9%は行動履歴の利用を「許せる」と回答している。なお、サービスの利用頻度が低いほど、行動履歴の活用を許容する割合が増える傾向が見られる。