ビデオリサーチは4月20日、ネット通販を利用した20~40代女性の衣料品購入に関する調査結果を公開した。
これまでに同社が行ってきた調査によると、衣料品のネット通販は利用者・利用率ともに近年大きく増加しており、2011年には書籍を抜いて通販購入品のトップになっている。特に女性利用者の伸びが顕著で、なかでも30代女性は、6割以上の人が通販で衣料品を購入したことがあると回答。このことから同社は20~40代の女性による衣料品のネット通販に注目し、2月に新たに実施した調査のなかから、該当データを抽出して公開した。
最近購入した衣料品について調べた2月の調査では、20~40代女性の約2割の人が、直近での購入をネット通販で行ったと回答している。また、Tシャツやスウェット、ボトム類の平均購入金額は、実店舗での購入よりネット通販利用時のほうが高く、同社は「実店舗とネット通販両方のチャネルを持っているブランドの愛用者にとっては、試着してすぐその場で購入する必要はないのかもしれない」と推測している。
購入アイテムの検討期間については、実店舗で購入する場合は、気に入った商品を見つけたその日のうちに買うと答えた人が74.1%と大半を占めた。一方、ネット通販の場合は、その日のうちに買うと答えた人は26.9%に留まり、大きな差が見られる。また、購入前にネットで情報を調べる人の割合は、ネット通販時のほうが圧倒的に多くなっている。
このほか、購入を後押しした要因を尋ねた質問では、店舗での購入は商品自体の魅力が重視され、ネット通販では価格的要素や口コミが重視されるという結果になっている。