日本でも6都市・7店舗がオープンしている米Appleの直販店Apple Storeだが、全米の小売業では驚異的なパフォーマンスを誇ることがわかった。なんと、売り場面積当たりの売上は2位のTiffany & Co.の2倍とダントツのトップで、上位20社の平均金額の7倍だという。
これは、米国の調査会社のAsymcoが4月18日に発表した調査結果だ。Asymcoは、米小売業リサーチを専門とするRetailSailsが8月に発表したデータを基に分析を行っている。調査対象は売上データを公開している米国の約160の小売業で、通信販売や電子商取引サイト、卸売、レストランは対象外となる。
Apple Storeは売り場面積1平方フィート(約930平方センチメートル)の売上が6,000ドルを上回り、第1位となった。第2位のTiffanyは約3,000ドル、第3位のCoachは2,000ドルを下回っていることから、Apple Storeのパフォーマンスが抜きん出ていることがわかる。
Asymcoによると、売り場面積当たりの売上はショッピングモールの平均値が341ドル、宝石業の平均が600ドルだという。Apple Storeは上位20社の平均と比べると7倍、全体平均では17倍の業績とのことだ。
前年比の成長率においても、Apple Storeは類を抜いており、2011年は前年比70.5%増で成長した。第2位はカナダのlululemon athletica(アウトドアアパレル)で44.9%増。Apple Storeと同じカテゴリとなる家電小売業では、GameStopとBest Buyのみが上位20位に入った。GameStopは17位で2.9%増、Best Buyは20位でマイナス成長(マイナス0.6%)となっている。
Appleは2001年に第1号のApple Storeを米ヴァージニア州にオープン、その後店舗数を増やし、米国では240店以上、全世界では360店以上を展開している。