NECエンジニアリングは4月19日、ZigBee規格に準拠するスプリットリング共振器アンテナを搭載した2.4GHz無線通信モジュール「ZB24TM-Z2701」、独自プロトコルを搭載した「ZB24TM-E2036」を発表した。

ZigBee PRO機能セットに対応したスタックを搭載しておりアプリケーションレベルで、どのメーカーの製品とも相互接続が可能なパブリックプロファイル(スマートエナジー、ホームオートメーションなど)をカスタムで搭載できる。また、データの暗号化にも対応しており、通信における安全性を向上させることが可能。

アンテナ部には、NEC中央研究所が開発したスプリットリング共振器アンテナを採用。従来のアンテナに比べ電波に対する指向性が少なく、マザーボードの影響によるアンテナ性能の変動を抑制し、安定した送受信が可能となっている。

消費電力は同社従来品に比べ、送信時約25%、受信時約50%低減した。また、スリープ状態の消費電力も最大約87%低減している。

同製品においては、国内の電波法認証を取得済みのため、カスタマにおける申請が不要となっている。このため、開発期間の短縮や認証取得費用の削減を実現できる。また、米国FCC(Fedfral Communications Commission)および欧州CE(Conformite Europeenne)認証の無線機カテゴリ許認可を現在申請しており、2012年6月に取得する予定。

なお、価格は、「ZB24TM-Z2701」、「ZB24TM-E2036」ともに10万個購入時で税別900円。1万5000円のスターターキットも同時に発売開始し、今後2年間で5億円の売り上げを見込んでいる。製品出荷は7月を予定している。

ZigBee規格に準拠するスプリットリング共振器アンテナを搭載した2.4GHz無線通信モジュール「ZB24TM-Z2701/E2036」