Analog Devices(ADI)は4月19日、15V 800mA出力のDC/DCレギュレータ「ADP2370/2371」を発表した。
2製品は、複数のアルカリ/NiMH電池、リチウム電池やその他の標準電源を用いたバッテリ駆動アプリケーションの効率を向上させるもので、入力電圧範囲は3.2V~15Vと広いのに加え、外付け部品も3個と少なく、全体的なフットプリントを低減できる。
また、93%以上という高い変換効率を有し、ボード面積を低減しつつ、より高い負荷に対応することができる。軽負荷状態の場合は、自動的に低静止電流のパワーセーブモード(Iq<14μA)への切り替えができ、バッテリ寿命をさらなる節減を可能にした。さらに、ADP2371は、ディスチャージ機能を有しており、ディスエーブル状態に出力バイパス・コンデンサを完全に放電させるので、プロセッサなどの誤動作防止に効果があるという。出力電圧は、0.8Vから入力電圧まで調節可能(100%デューティ・サイクル動作できる)で、固定出力電圧オプションも0.8/1.2/1.5/1.8/2.5/3.0/3.3/5Vで提供している。
ADP2370/2371は、ADI独自の高速電流モード定周波数PWMコントロール方式の採用により、優れた安定性と過渡応答性能を提供し、出力電圧リップルを最小化する。これらのレギュレータのスイッチング周波数は、外部クロックと同期させることができるので、レギュレータ間のビート周波数(唸り)がなくなるという。
なお、2製品とも、パッケージは3mm角の8ピンLFCSP。動作温度範囲は-40℃~+125。価格は1000個受注時で1.40ドル。