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FreeBSDリリースエンジニアリングチームは4月18日(米国時間)、FreeBSDの最新リリース版となる「FreeBSD 8.3-RELEASE」を公開した。AMD64、i386、ia64、PC98、PowerPC、SPARC64などのアーキテクチャに対応しており、それぞれISOイメージが提供されている。なお、pc98版は8系が最後のサポートバージョンになる見通しとなっている。
FreeBSD 8.3-RELEASEでは、FreeBSD 9.0-RELEASEでもサポートされたZFSバージョン28にバージョンアップされている。ZFSv28に対応したことで、FreeBSD 8.3-RELEASEでトリプルパリティのRAIDZ-3の使用が可能となっている。その他にもusb(4)にUSBパケットフィルタ機能のサポートやTCP/IPスタックに動的変更可能な輻輳制御フレームワークの導入、ataraid(4)の代替機能としてGEOM RAID(graid(8))クラスへBIOSベースのソフトウェアRAIDコントローラ機能の追加などが行われている。
FreeBSDではサポート期間を"Early adopter"、"Normal"、"Extended"の3つのタイプにわけている。FreeBSD 8.3-RELEASEは"Extended"となっており、2年間のセキュリティサポートを受けることができる。FreeBSD 8.1-RELEASEやFreeBSD 8.2-RELEASEは、今年の7月31日でセキュリティサポートが切れる予定となっており、これらバージョンを使用しているユーザは8.3-RELEASEへの移行が推奨される。