三菱電機は4月16日、2012年10月1日付けで照明事業体制を再編することを決定したと発表した。同社は、LED照明事業を社会の節電・省エネに貢献する中核事業の1つと位置付け、グループ内で開発・製造・販売面での連携を高め、事業を強化していく。
同社はこれまで、1988年に独オスラム社との合弁によりランプ・蛍光灯の製造を担当するオスラム・メルコを、1989年に販売を担当する三菱電機オスラムを設立したほか、1989年に照明器具の製造・販売を担当する三菱電機照明を100%子会社として設立し、関係会社3社体制で照明事業を展開してきた。
LED化の加速により、ランプと照明器具の一体化が進むことに対応し、今回、従来の3社体制を1社に統合することとなった。今回の体制再編により、オスラム社との合弁関係は発展的に解消される。
統合後の新会社の詳細は今後詰めていく予定。新会社では、3社のマーケティング・開発に関する各種資源の統合によって開発力強化を図り、製品ラインアップ拡充を進めるほか、各社の保有技術のシナジーや同社研究所などとの連携により、LEDを中心とした製品開発を強化していくという。