シャープは4月13日、亀山第2工場で2012年3月より開始していた酸化物半導体(IGZO)を採用した高性能液晶パネルの生産を、4月より本格的な生産に移行することを決定したと発表した。

亀山第2工場は、2006年8月より稼動した第8世代マザーガラス対応向上であったが、2011年に中小型液晶対応へのシフトを発表、既存ラインの改良を進めてきていた。

今回生産を開始した液晶パネルは、新規材料となるIGZOを採用したことで、従来と比べてTFTの小型化が図れ、1画素あたりの光の透過量を高めることができるため低消費電力化が可能になるという。また、同社の液晶テレビ「AQUOS」で採用されている「UV2A」技術で培った光配向技術を活用することで、高品位表示も実現できるようになるとしており、同社ではモバイル機器向けに加え、今後需要が見込まれる高精細ノートPCや液晶モニターなどのアプリケーション向けにもIGZOを採用した高精細液晶パネルを供給し、新しい商品市場の創造を図っていくとしている。

IGZOを採用した液晶パネルの仕様(サンプル例)