電通は4月12日、スマート端末向けのアプリ開発・運用を支援するプラットフォーム「MobileClip」を開発したと発表した。同プラットフォームは、アプリ開発に必要なさまざまな機能をクラウド上に構築することで、顧客はアプリ開発専用のプログラムを用意することなく制作することが可能となり、開発期間の短縮化が行える。
同社では、クライアント企業やメディア企業向けにソリューションのひとつとして各種アプリの開発をサポートしてきたが、デバイスやOSごとに個別にプログラミングをして、個々にアプリを制作しなくてはならないことが開発工程における大きな課題となっていた。
この課題を解決すべく、知見を体系化し、アプリ開発における共通の機能をクラウド上に展開することで、アプリ開発専用のプログラムを駆使することなく制作でき、アプリの開発や運用をよりスピーディーかつスムーズに行うことができるプラットフォームを開発した。
これにより、スマートフォンやタブレットといったデバイスの違い、Appleが提供するiOSとGoogleが提供するAndroidといったOSの違いにも、一度の開発で対応が可能となる。
本プラットフォームを利用したアプリとして「サンスポ 予想王TV」(産経新聞社の提供するレース情報配信サービス)が4月12日より開始する。また、マガジンハウスの「Hanakoアプリ」はiOSのNewsstandで利用可能となっている。
費用は、基本機能のみを使ったものであれば100万円程度からの開発が可能で、さらに課金システムと連携させる機能も搭載しているため、簡単にアプリビジネスを開始することができるようになる。
電通は本プラットフォームを活用し、クライアント企業向けのキャンペーンアプリやメディア企業向けのコンテンツ配信アプリなどを開発し、これらスマート端末向けアプリを活用したソリューションを強化していく。