国立国会図書館は、「東日本大震災と図書館」をテーマに昨年実施した調査の報告書を3月に刊行した。同報告書は都道府県立図書館や主要大学図書館、研究機関などに配布されるほか、国立国会図書館のWebサイト「カレントアウェアネス・ポータル」で全文が公開されている。

国立国会図書館は「図書館及び図書館情報学に関する調査研究」を毎年実施しており、今回公開されたのは2011年度の調査報告書にあたる。調査対象期間は2011年3月11日~2012年3月中旬となっている。

報告書には、図書館の被害や復興状況、支援活動など、震災関連の記録が多数まとめられているという。また、災害発生状況と政府・自治体の対応、図書館関連の動きをまとめた年表、有識者による論考なども収録されている。

震災時の国立国会図書館 東京本館の書庫

180万冊の資料が落下したという