インモビジャパンは4月12日、日本市場におけるメディア利用に関する調査結果を発表した。今回の調査は、スマートフォンなどのモバイル端末のユーザーを対象として1月~3月に実施されたもの。同社のモバイル広告ネットワークを通じた有効回答者数は1008名。

発表内容によると、PCやテレビをはじめとする各メディアの合計利用時間は、1日あたり平均5.2時間。このメディア利用時間のうち、最も多いのはモバイル端末の利用時間で97分(約30.9%)となっており、僅差でテレビの視聴時間96分(約30.6%)が続く。PCの利用時間は77分(約24.5%)で、モバイルデバイスとPCの利用時間を合わせると2.9時間となって、全体の約55.8%を占める。

モバイルの利用目的としては、「ゲーム」が20%、「ソーシャルメディア」「Eメール」が19%、音楽鑑賞などの「エンターテインメント」が18%で、「情報収集・検索」が14%だった。「テレビを見ながら利用する」と回答した人も36%おり、利用目的・利用シーンの多様さがうかがえる結果となっている。

インモビジャパンの調査結果

なおインモビは、アメリカやイギリス、中国など世界の主要市場を対象として昨年10月~12月に同様の調査を実施しており、その結果をもとにした日本市場の考察も行われている。世界市場におけるモバイルデバイスの利用は約27%で、日本よりも低い。このことから同社は「モバイルデバイスの利用において、日本が世界をリードしている」としている。また、テレビを見ながらモバイルデバイスを利用する人は世界市場でも39%おり、利用シーンの多様さはモバイルデバイスの特徴だと推測できる。同社は、テレビなど既存メディアとモバイルデバイスの併用によって相乗効果を生むことが可能で、新たなメディア活用法として期待できるとしている。