The Samba Teamは4月10日(協定世界時)、発見されていた脆弱性に対処したことを発表した。SambaはWindowsファイル共有の機能を提供するオープンソースのソフトウェア。クロスプラットフォームとなっており、Linux/FreeBSDなどをベースにファイルサーバを構築するケースや、NASストレージなどのアプライアンスで採用される事例が多い。
対応したSambaは「Samba 3.6.4」、「Samba 3.5.14」、「Samba 3.4.16」の3バージョン。どのバージョンもリモートからroot(管理者)ユーザ権限でコードが実行される脆弱性に対処している。この脆弱性はセキュリティ研究者であるBrian Gorenc氏とZero Day Initiativeの研究員が発見されたものだという。
各バージョンのソースコードはSambaのFTPサイトで公開されており、ユーザに対して速やかに更新するよう勧告している。また、この脆弱性はサポートを終了しているSamba 3.0以上のバージョンも影響を受けるとしており、サポート対象外となった「Samba 3.0.37」、「Samba 3.2.15」、「Samba 3.3.14」なども含むすべてのバージョン向けにパッチを提供している。パッチの適用方法はこちらで紹介されている。