ネットワールドは、高知工科大学において、同社の提供するネットワークストレージ「NetApp FAS2000シリーズ」によるサーバの遠隔バックアップシステムが2012年2月より本稼働を開始したことを発表した。システムの提案・構築は、同社のパートナであるリコージャパンが行った。
このシステムでは、大学事務部門の業務用に設置されたファイルサーバを対象に、キャンパス内のサーバルームとBCP対策用のデータセンタにそれぞれFAS2020を導入。同製品はストレージのバックアップイメージを高速に取得できる「Snapshot」機能と、遠隔地サイトへのリモートコピーを行う「SnapMirror」機能を搭載しており、キャンパス内のメイン機からサブ機へのバックアップと、データセンタへの遠隔バックアップを同時に実行。重要データを二重に保護し、南海地震などの自然災害に対応するためのBCP(事業継続計画)対策に貢献している。
また、従来のテープベースのバックアップが一晩以上かかるなど長時間化が問題になっていたが、約7GB程度の差分データの転送がキャンパス内メイン機からサブ機の場合で約6分、キャンパスからデータセンタの場合で約13分と、大幅な短縮化を実現したとしている。