本企画では、Office 365に含まれる各サービスを実際に触れながら紹介している。これまで、Office 365の契約方方法や基本設定、「Exchange Online」、「SharePoint Online」、「Office Web Apps」を取り上げてきた。今回からは、業務効率化に大いに貢献する隠れた便利ツール「Lync Online」を取り上げてみたい。
Lync Onlineは、インスタントメッセージやWeb会議を実現するためのサービスだ。社員同士のコミュニケーションを円滑化するうえで非常に有効である。特に重宝するのがインスタントメッセンジャーなのだが、単にメッセージを送受信するだけでなく、ちょっとした便利機能も搭載されている。また、社内のみならず、社外の関係者とコミュニケーションできるようにすることも可能だ。
今回は、このLync Onlineの管理者向け機能を紹介していきたい。
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企業独自のドメイン名をLync Onlineに適用
Lync Onlineは、関係者との確認を即時に行える、非常に便利なツールである。適切に利用すれば、確認に要する時間を確実に短縮できるので、マイナビ商事でも全社員に対して展開することにしよう。
まずは、ドメインの設定である。
Exchange Online/SharePoint Onlineと同様にLync Onlineでも企業独自のドメイン名を使用することができる。その際に登録が必要なDNSのレコードはポータルから確認可能だ。
Exchange Online/SharePoint Onlineを企業独自のドメインで使用する際には「TXTレコード」「CNAMEレコード」「MXレコード」を使用していたが、Lync Onlineでは「SRVレコード」という種類のレコードを登録する必要があり、このレコードの登録を行わないと動作しない機能があるので注意しておきたい。
なお、DNSホスティングサービスによってはSRVレコードの登録をサポートしていない場合があるので、Lync Onlineを使用する際には事前に確認をしておきたい。Office 365のWebサイトにDNSホスティングサービスの比較情報が公開されているのでこの情報を確認しておくのも良いだろう。