村田製作所は4月10日、高周波用インダクタの生産能力拡大と、新拠点での生産開始を発表した。同製品の生産拠点である福井村田製作所の宮崎工場の能力を拡大させ、2012年10月からは岡山村田製作所でも生産を開始する。生産拠点を複数にすることでリスクを分散させていく。

スマートフォンをはじめとしたモバイル機器の多機能化、高機能化に伴い、小型で高いQ値を有する高周波用インダクタの需要が急拡大している。これに対応するため、能力拡大に踏み切った。福井村田製作所の宮崎工場では、厚膜フィルムタイプの高周波用チップインダクタの0603/0402サイズを生産してきた。岡山村田製作所では0603サイズの生産する予定。両工場を合わせた生産能力は、2011年10月時点の約4.6倍、2012年4月時点の約1.8倍となる。同社では、今後も生産能力を拡大していく計画。

生産能力を拡大する高周波用インダクタ