日本アイビーエムは4月10日、セキュリティを強化し、データ圧縮やパフォーマンス向上機能を拡張したデータベース管理ソフトの新バージョン「IBM DB2 V10.1」を販売開始したと発表した。
今回、従来は表の行や列ごとに行っていたアクセス制御を、行と列の両方で制御できる「Row and Column Access Control(RCAC)」が追加され、特にクラウド環境でのデータベース共有において、プライバシーや機密データの保護を強化する。従来から提供されている組織の階層構造に合わせたアクセス制御機能「Label Basec Access Control(LBAC)」と組み合わせることで、より強固で柔軟なセキュリティを実現する。
データ圧縮機能「アダプティブ圧縮」は、従来のページごとの圧縮に加え、表全体の圧縮も行う。同社は、これまで約40%だった圧縮率が約16%まで向上するとしている。
そのほか、データ参照・更新速度を向上させる機能、過去・将来のデータを扱う「タイム・トラベル参照」機能などを装備しており、ビッグデータの効率的な管理とデータベースの機能拡張を実現する。
ライセンス料は66万9,800円(税抜)。同日から同社およびビジネスパートナーより販売が開始され、4月30日からダウンロード提供が始まる。メディア・パックでの提供は6月11日からとなる。