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Mozilla LabsのAnant Narayanan氏が、3月下旬にパリで行われたIETF 83においてWebRTCを実装したFirefoxによるビデオチャットデモを披露したことを報告している。WebRTCをサポートすることで、JavaScript/HTML5を使用してマイクやビデオカメラからデータの取得が行え、特定のホストとP2P通信できるようになる。
紹介しているビデオチャットデモではNarayanan氏が取り組んでいるWebRTC APIを使用しており、2つの「Mozilla Persona」(BrowserID)で認証されたユーザ間で簡単なビデオ通話を行なっている。デモに使用されたFirefoxは、WebRTCをサポートするために特別に作成されたもので、SocialAPIという実験的なアドオンも使用している。SocialAPIは、Personaなどソーシャルサービスのアカウントをサイドバーで表示する機能を提供する拡張機能。
WebRTCに関しては、Chromeでもすでに開発版に実装が追加されている。Firefoxにおいてもプラットフォームロードマップ 2012でWebRTCを取り上げている。また、Narayanan氏はブログのコメント欄で、第2四半期末までにナイトリー版FirefoxにWebRTCのコードを入れることを目標にしていると述べており、今年の6月までにはFirefoxもWebRTCがサポートされるかもしれない。