テクトロニクス社は4月9日、デジタル・コンテンツ・モニタ「Sentry」にビデオ/オーディオ品質の最適化に寄与する新機能を追加したと発表した。

新機能は3つ。1つ目は番組のサムネイル・イメージを取り込むことで、番組が停止した場合においても番組コンテンツ確認が容易にできるというもの。

2つ目は、サムネイルとオーディオ・レベルのグラフによる1本の広告レポートを作成することができ、CALM(Commercial Advertisement Loudness Mitigation) 、Act(商業広告音量軽減法案)への準拠をFCC(Federal Communications Commission、連邦通信委員会)に報告することが可能となるというもの。作成されたレポートは、広告が適切な時刻と番組でオンエアされていたか、その音量が大き過ぎたか、あるいは小さ過ぎたかなどを検証し視覚的に表示するという。

3つ目は、PVQ(Perceptual Video Quality、知覚ビデオ品質)機能の強化。PVQは、ビデオ圧縮によって、どの程度視聴者に影響を及ぼすかを正確に測定するというもの。中でも、色の細部に影響を及ぼす過圧縮による障害に対して精度を改善しているとした。

なお、同社では、「Sentry」はコンテンツ・モニタリング・ソリューションのスタンダード機の地位を獲得している。QoEに影響を及ぼすようなMPEG-2、H.264のコンテンツの検出、診断に使用されており、米国の上位10社中9社、カナダの上位5社中4社のケーブル事業者で採用されているとコメントしている。