日本マイクロソフトは、マイクロソフト製品およびテクノロジーを基盤としたITソリューションのデモンストレーション、ソリューション体験、導入前システム検証など、エンタープライズ企業のIT導入をサポートする「マイクロソフト テクノロジー センター(以下、MTC)」を、大手町テクノロジーセンター内(東京都千代田区)から品川本社オフィスへ一部移転・統合し、4月11日より運営を開始すると発表した。

開所式でのテープカット。左から日本マイクロソフト クラウド&ソリューションビジネス統括本部 マイクロソフトテクノロジーセンター センター長 澤円氏、日本マイクロソフト 代表執行役 社長 樋口泰行氏、来日中の米Microsoft Microsoft Office担当 プレジデント カート・デルベーン氏

MTCは、米国をはじめとする世界27都市で展開し、年間6万人以上が利用しているという。日本においては、2009年10月6日にマイクロソフト大手町テクノロジーセンター内に開設している。

品川本社のMTCは、本社オフィス30階に、6つの専用ルームを新設。3つのハンズオン専用ルーム「MEC(マイクロソフト エクスペリエンス センター)」、多目的に使用可能な2つの「MTCブリーフィングルーム」、新しいUX(ユーザー エクスペリエンス)を体感する「インタラクティブ センター」を新設する。また、今年の6月にはMTCの中核となる「エンビジョニング センター」も新設される予定だ。

「MEC(マイクロソフト エクスペリエンス センター)」

「MTCブリーフィングルーム」

さまざままデバイスが展示されており、実際に触って体感できる「インタラクティブ センター」

6月に開設予定の「エンビジョニング センター」

大手町のMTCでは、年間1,000回程度のブリーフィング、ワークショップ、技術検証の実施などを実施し、年間約1万人の来場者があったという。大手町のMTCでは、1階と13階を利用していたが、今回移転するのは13階にあったブリーフィングルーム、ハンズオン・ラボ、タッチ&トライコーナーなどの部分で、1階のデータセンターは、品川本社と1Gの専用回線を結んでそのまま利用する。

開所式で同社 代表執行役 社長 樋口泰行氏は、「われわれは新しいワークスタイルを提供しようと昨年、品川に移ってきた。震災以降お客様は、BCP、ワークライフバランス、テレワーク、グローバル化といった新しい働き方に大きな関心を示しており、品川本社の見学者は1年間で14万人にものぼっている」と、多くの人が品川本社に見学に訪れている状況を説明。

そして、日本マイクロソフト クラウド&ソリューションビジネス統括本部 マイクロソフトテクノロジーセンター センター長 澤円氏は、「品川本社の見学者の方に、MTCのファシリティーを同時に見てもらうことができる」と、MTCを品川に移転した理由を説明した。

MTCでは、最新のITソリューションをユーザーのビジネス課題やニーズに合わせて紹介する「ストラテジー ブリーフィング」、日常業務に沿ったシナリオの中で、最新のITソリューションに実際に触れることで、IT利活用の効果を体感するハンズオンプログラム「MSE(マイクロソフト ソリューション エクスペリエンス)」、ITソリューションの分野ごとに、最新製品のデモンストレーションを交えてブリーフィングを2~3時間のセッションで提供する「MSB(マイクロソフト ソリューション ブリーフィング)」、IT ソリューションのアーキテクチャや構成について、ディスカッション形式で理解を深めていく「セッションADS(アーキテクチャデザイン セッション)」のほか、「POC(システム構成検証)」などが行われる。