蘭NXP Semiconductorは4月2日(現地時間)、アプライアンスなどに適したUHF帯対応のRFIDリーダーチップであるSLRC900を発表した。

RFIDがプリンタから自動販売機まで幅広い範囲で利用され始めていることをうけ、こうしたマーケットに向いた低価格のRFIDリーダーチップが必要になることに対応した製品であると同社は説明する。

同製品はUHF RFIDトランシーバとMCUを統合したSoC構成となっている。低消費電力と省フットプリント、TCOの削減を実現していると同社は説明しており、例えばプリンタのインクカートリッジの管理とか、自動販売機における飲み物の管理といった、大量に出荷されることが想定されるマーケットに最適化したという。ちなみに、このSLRC900はPHYCHIPSと共同開発を行ったものである。

なお、同製品のサンプル出荷はすでに開始されており、またデモンストレーションモジュールは2012年5月の提供を予定している。