日本HPは、27インチワイドIPSディスプレイを一体化したオールインワン型ワークステーション「HP Z1 Workstation(以下、 Z1)」を発表した。同時に、タワー型ワークステーションの新モデルとして、Intel Xeon搭載によって基本性能が向上させた「HP Z420 Workstation(以下、Z420)」、「HP Z620 Workstation(以下、Z620)」、「HP Z820 Workstation(以下、Z820)」の3機種も発表した。
価格は、Z1が25万2,000円(スタンダードモデル)、Z420が14万1,750円~、Z620が16万650円~、Z820が21万円~。「Z420」、「Z620」、 「Z820」の3製品は4月23日より、「Z1」は4月26日より販売が開始される。
「Z1」は、白色LEDバックライトを採用した27インチワイドIPS液晶ディスプレイを一体化したオールインワン型ワークステーションで、画像編集、映像編集や音楽編集、CAD、教育機関や公共機関などの用途を想定している。さらに、VESA規格のスタンドやマウントアームにも対応しているので、スペース的に設置が厳しかった小規模なデザイン・オフィスなどにおいても利用できる。ディスプレイは、最大2,560×1,440ドットの解像度で、最大約10億色の色表示が可能。CPUにはIntel Xeon E3シリーズを搭載し、USB 3.0にも対応する。グラフィックスにはNVIDIA FermiベースのモバイルプロフェッショナルグラフィックスQuadro 1000Mまたは4000Mを、メモリーにはDDR3 ECCメモリを搭載する。
一方。Z420/Z620/Z820は、Intel Xeon E5シリーズを搭載し、変換効率90%(従来モデルは85%)のパワーサプライを搭載し、標準搭載の「HPワットセーバー」を使用すれば待機電力を1W以下に抑制することが可能となっている。
Z420は、8コアのIntel Xeonプロセッサが搭載可能となったほか、パワーサプライを600Wに大容量化し、水冷システムも選択可能。Z620は、ライザーカードの着脱によってシングルプロセッサ仕様とデュアルプロセッサ仕様が選べる拡張性の高い新シャーシを採用しており、エアフローを最適化した最上位モデルであるZ820と同様の内部構造を採用し、約19dBの静音性を実現する。
そしてZ820は、Intel Xeon E5-2600プロセッサ(最大8コア)のデュアル構成、最大512GBのメモリ、6Gb/s SATA 2ポート、6Gb/s SAS 8ポート、1125W 90%変換効率のパワーサプライ、第3世代水冷システムも選択可能なハイエンドモデルとなっている。
また同社は、法人向けのデスクトップPC、ノートPCを対象に、土日、祝日を含む365日オンサイト修理対応を行う有償サポートサービス「HP Care Pack 休日修理サービス」を、5月10日から順次提供開始することもあわせて発表した。標準オンサイト保証、もしくはオンサイト保証へアップグレードした状態から、年間プラス1,260円で土日、祝日を含め た365日オンサイト修理対応が可能になる。