日本オラクルは4月6日、中堅企業向けERP「JD Edwards EnterpriseOne 9.1」の最新版を発表した。今回、エンドユーザー向けレポート機能と業界に特化した機能が強化された。
具体的には、生産性とビジネス価値を向上させるため、「JD Edwards EnterpriseOne Tools Release 9.1」で実現された広範な機能によるユーザー画面や操作方法の改善、特定の業界に一層特化した機能、グローバルな業務とコンプライアンス対応を支援する機能強化などが行われた。
ユーザー操作面では、「ホバー機能」や「パーソナライズ機能」を強化し、従業員・顧客・サプライヤーのそれぞれが好みに応じたアプリケーション操作が行えるようにし、スマートフォンにも対応した。
「JD Edwards EnterpriseOne One View Reporting」は業務ユーザーがIT部門の支援を得なくても対話形式でレポートを作成するためのレポート機能で、事前に定義された178のレポートは企業内で問われるビジネス上の質問にこたえられるよう設計されている。
特定業界およびグローバルなビジネスの要件に対応するための主な新機能は、「プロジェクト・マニュファクチャリング機能」、ライフサイエンス分野の顧客を対象とした「電子記録/電子署名(EBR)と機器履歴簿(DHR)管理の機能」。プロジェクト・マニュファクチャリング機能では、製造プロセス全体を可視化して需要を追跡して、エンドユーザーからの注文に関わるすべての購買注文の確認ができるようになり、プロジェクトの進捗確認が実現される。