今年で10回目の開催となるImagine Cup 2012の日本大会が4月7日、東京・品川の日本マイクロソフト本社で開催される。

Imagine Cup(イマジン カップ)は、テクノロジを使って今日の世界に変化を起こしたいという情熱、想像力をもった学生を応援する、マイクロソフト主催の技術コンテストで、2011年大会には、180を超える国と地域から35万人以上の学生が参加している。10年目を迎える 2012年の世界大会の開催はオーストラリアで行われる。

なお、日本大会の模様は、Ustreamでライブ中継される予定だ。詳細は日本マイクロソフトのサイトを参照。

日本大会では、ソフトウェアデザイン部門とゲームデザイン部門があり、7日の大会では、ソフトウェアデザイン部門4チーム、ゲームデザイン部門3チームの各上位チームの中から、最優秀賞各1チームを決定する。

ソフトウェアデザイン部門の最優秀賞チームには、Imagine Cup 2012 オーストラリア世界大会への出場権、優勝賞金30万円、世界大会出場にあたっての、技術およびプレゼンテーションサポート、Microsoft Research北京への褒賞旅行が、ゲームデザイン部門の最優秀賞チームには、優勝賞金20万円とMicrosoft Research 北京への褒賞旅行が与えられる。

2011年の日本大会の様子。写真はソフトウェアデザイン部門の最優秀賞チームである同志社大学のチームMI3

それぞれの参加チームは、以下のとおりだ。

ソフトウェア デザイン部門

チーム 内容
慶應義塾大学大学院 "Dricos" 洗って何度でも使用できる IC タグを内蔵した飲料容器と自動販売機、さらに販売機上で動作するアプリケーションを開発し、楽しみながら環境保全を達成するソリューションを提案
東京工業高等専門学校
"All Light! ~可視光通信による省電力照明システム~"
「All Lights!」 は今後急速な普及が見込まれる LED 照明を使い、周りの明るさに応じて適切に自動調光するシステム。照明間で可視光通信ネットワークを構築し、調光コントローラで設定した節電率や明るさを,部屋全体で達成できるように制御
同志社大学 "Konnect" 今日、視覚障碍者の方々は、インターネットという新たなバリアーにより、困難な状況を強いられている。この問題を解決するために、意識せず直感で操作できる入力デバイスと視覚障害者視点の Webブラウザを組み合わせたシステムを提案
弓削商船高等専門学校 "Ito is wonderful!" 小学生など子供たちを対象にした機織り支援システム。布を自分で作成することで、「作る楽しさ」「達成感」を実感し、ものを作ることの喜び、ものの大切さなどの心の育成を支援することを目的としている

ゲームデザイン部門

チーム 内容
東京コミュニケーションアート専門学校 "Blind Braver" 本当のバリアフリー社会を実現するためには、「理解」と「共通」が重要だと考え、まず障碍者と健常者を対象におき、双方に「同じ体験」をさせる「バリアフリーゲーム」を制作することで「共感と理解」の実現を目指した
トライデントコンピュータ専門学校 "ブルーム*ブロック" 美しい自然を維持する気持ちを、ゲームを通じてたくさんの人々へと共有したいと考え、Bloom*Block では、荒れた大地を美しい大地へ戻していく過程を見せることで、自然の美しさを伝え、環境問題への関心を持ってもらう
バンタンゲームアカデミー"BLUE FIELD" 特定の地域、または稀に起こる災害に対する認識を広げることで、災害発生時の対応、国際的な協力をより円滑に進められることを目的とし、3.11 東北地方太平洋沖地震をテーマにしている