日立ソリューションズは4月5日、カーナビや電子辞書など情報家電向けの組み込み機器用データベース(RDBMS)の「Entier」シリーズの最新版「Entier Version4」を4月6日より販売開始すると発表した。
同製品は、組み込みシステムを想定した電源遮断対応などの機能を備えたRDBMSで、これまでに国内外のカーナビ分野で230万ライセンスの導入実績があり、シャープのカラー電子辞書「Brain」や、JOYSOUND×UGAの共通対応機種検索機能付き情報端末「キョクナビ」など、さまざまな分野で採用されている。価格は個別見積り。
最新版では、検索性能とセキュリティ機能が強化され、データベースの検索速度は従来比で約25%向上。セキュリティ対策としては、従来の暗号化処理に加えて、自動的にデータをマスク化処理し、ストレージに記録する機能をサポート。これにより、暗号化に比べて高速なデータ操作が可能になる。
また、開発を効率化するための機能として、アルファベット以外の文字を用いる各国語文字データや、数値を含む文字列データなどを検索する場合に、辞書順や数値の大小順などデータの順序をアプリケーション開発者が定義できる機能が搭載された。これにより、データベースから抽出したデータを並び替える必要がなくなり、組み込みシステム開発の生産性が向上する。