オラクルは4月4日、統合経営管理ソリューションの最新版「Oracle Enterprise Performance Management System リリース11.1.2.2」を発表した。2つのアプリケーションモジュール「Project Financial Planning」と「Account Reconciliation Manager」が追加され、「Oracle Hyperion EPM」の機能も強化された。
Oracle Enterprise Performance Management Systemの仕組み |
「Project Financial Planning」は、プロジェクトに基づく予算編成、資金調達、承認、証跡を実行できるモジュール。ERPにおけるプロジェクト管理機能をサポートし、財務面でのパフォーマンス向上に役立つ。
「Account Reconciliation Manager」は、新しい会計照合(リコンサイル)管理機能で、決算プロセスを合理化し、監査リスクと関連コストを削減できる。
同時にリリースされる「Oracle Hyperion Profitability and Cost Management」は詳細な原価計算を実行し、膨大な製品・顧客・取引に関する利益モデリングをサポートする。公共部門向けには、「Hyperion Public Sector Planning and Budgeting」と「PeopleSoft Commitment Control」の統合機能が強化され、予算支出の正確な追跡が可能になる。
このほか、「Oracle Fusion Financials」、「JD Edwards EnterpriseOne Financials」、「PeopleSoft Commitment Control」の統合機能、「Oracle Hyperion Data Relationship Management」とERPデータソースの「Oracle E-Business Suite R12.1」および「Oracle Fusion Financials」との統合を迅速化する機能などが提供される。