NECおよびNECマグナスコミュニケーションズは4月2日、自治体などからの緊急放送や行政情報を、光ファイバー網やケーブルテレビ回線などを通じて、住民宅などに置かれた端末へ音声で伝達するIP告知放送システムとして、Android端末と連携可能な「安心おしらせシステム」を製品化し、自治体やケーブルテレビ事業者などへの販売活動を開始したと発表した。

安心おしらせシステムは、Android端末に連携可能にするために無線LANに対応したもので、「Android端末と連携により音声だけでなく文字や画像で情報を伝達可能」、「放送センター側から端末の無線LAN設定を一元管理」といった特徴がある。

「安心おしらせシステム」の構成

住民宅などに設置するIP告知放送端末「CM7570TN」に、無線LANのアクセスポイント機能を搭載し、専用アプリケーションを組み込んだ。これにより、Android端末に音声と連動した文字や画像情報を表示でき、さらに配信された情報は自動的に表示されるため、利用者は他のアプリケーションを操作中でも、情報を即座に確認できるようになる。

IP告知放送端末「CM7570TN」

配信された文字や画像はAndroid端末に保存されるため、緊急時には自治体などから配信された避難経路情報を画面で確認しながら、避難することができる。

Android端末による文字・画像表示の例

放送センターのサーバのソフトウェアも、無線LANアクセスポイントを設定、制御する機能が追加された。これにより、端末の無線LAN機能を放送センターからネットワーク経由で一元管理できるため、無線LANの設定で利用者の手を煩わせることなく、文字画像情報の配信サービスを提供可能になる。