デジタルガレージは3月29日、Eコマースにおける決済サービスを主な事業とするSBIベリトランスの子会社化を決議した。あわせて、ベリトランス社の親会社であるSBIホールディングスと業務提携の基本合意を締結している。
デジタルガレージはグローバルなベンチャー企業支援事業を行っており、これまでにもカカクコムやTwitter社の成長をサポートしてきた。今回、子会社化が決まったSBIベリトランスは1997年の創業で、クレジットカード決済サービスを事業の中心とする。日本のインターネット決済市場だけではなく、中国向けのショッピングモールサービスを運営するなど、アジア地域を対象とした決済サービスを国際的に展開している。デジタルガレージはベリトランス社の全株式を取得することで、同社の基盤である決済事業を拡大させる計画。
デジタルガレージは今後の展望として、「将来的な事業統合も視野に入れながら、国内の電子決済インフラにおける最大のプラットフォームを提供する事業グループの構築を目指す」としている。
SBIホールディングスとの業務提携は、インターネット関連企業への投資やベンチャー企業支援事業のグローバル展開における両社の相乗効果を見込んだもので、米国、アジア、日本のインターネット関連企業を主な投資対象とした投資ファンドの共同設立も検討するという。