日経BPコンサルティングはこのほど、今年で12年目を迎えるブランド評価調査プロジェクト「ブランド・ジャパン2012」の結果を発表した。同調査は、約5万2,000人の一般消費者とビジネス・パーソンへのアンケート調査から、1,500のブランド力を評価したもの。
同調査は、消費者としての立場から回答を求める「コンシューマー市場(B to C)編」(調査対象ブランド1,000件)と、ビジネス・パーソンとしての立場から回答を求める「ビジネス市場(B to B)編」(同500件)とから成る。
B to C編のブランド総合力ランキングでは、前々回の第40位、前回の第11位だったAppleが初の首位となった。続く第2位には、わずかか1.5ポイントの差で前回首位のGoogleが入った。AppleとGoogleを比較すると、「フレンドリー(親しみ)」と「コンビニエント(便利)」では、Googleのポイントが高いのに対し、「アウトスタンディング」と「イノベーティブ」では、Appleに軍配が上がる。
ブランド総合力「上昇」ランキングでは、Facebookが第1位となった。認知率も43.1%から92.2%まで急上昇している。同社は、今回の結果の特徴について、「外資系ネット・デジタル関連ブランド力の上昇」と「企業の震災復興活動によるブランド力の強化」と分析している。
B to B編では、2011年のパナソニックに代わり、トヨタ自動車が2年ぶりの首位となった。ただし、例年の「100ポイント超え」での首位ではなく、ポイントは94.5にとどまった。トヨタ自動車は、「信用力」で86.2ポイントを獲得し第1位になったほか、「この企業を高く評価している」「日本経済を支えている」「環境に配慮している」などの項目で首位となった。第2位は、BtoC編で首位のAppleが、第3位には前回の首位だったパナソニックがランクインした。