STMicroelectronicsは、ポータブル機器で、高度な動きや高精度な位置情報を利用した先進的アプリ、位置情報に基づくサービスおよび屋内用ナビゲーションを実現する小型9軸MEMSセンサ・モジュールである「iNEMO」の新ファミリとして、「LSM333D」を発表した。

同製品は、同社独自のパッケージング技術とMEMSに関する600以上の特許のポートフォリオ、ならびにこれまでのMEMSセンサの出荷経験をもとに、3個のMEMSセンサを16mm3の実装面積に集積したものとなっている。

9DOFに対応したSiP製品で、従来の個別センサを使用したソリューション比でプリント基板のスペースを約30%低減することが可能だ。

また、温度センサやバッテリ駆動時間を延長するスマート電源管理機能などの拡張機能も内蔵しているほか、メイン・システム・コントローラへの接続方式としてI2CもしくはSPIの選択が可能なため、開発の柔軟性も確保している。

各検出範囲は磁気検出範囲が±2~±12gauss、加速度検出範囲±2~±16g、角速度検出範囲±250~±2000dpsで、それぞれ選択が可能となっている。

なお、同製品は3.5mm×6mm×1mmのパッケージで提供されているが、4mm×4mm×1mmのパッケージも追加される予定となっている。

STMicroelectronicsの小型9軸MEMSセンサ・モジュール「iNEMO」のイメージ