LIXILとシャープは3月29日、屋根一体型の太陽光発電システム「ソーラールーフ」を共同開発し、LIXILが4月2日から地域の工務店・工事店などの建材・設備市場向けにLIXILブランドで発売を開始すると発表した。

両社は昨年8月、エレクトロニクスと建材の融合を図った新たな製品・サービスの開発を目的に業務提携し、エコ・ライフ・ソリューションを設立したが、ソーラールーフは3社が共同で企画・開発した初めての商品となる。

ソーラールーフは、モジュール自体を屋根材として使用できる構造にしたことで、屋根に後から穴を開ける必要がないため雨漏りの心配を軽減でき、1度の工事で施工可能。新築住宅の設計時には屋根全面をソーラーパネルにできるため、大きな発電量が期待できるうえ、凹凸のないデザイン性に優れた屋根になる。

性能面では、シャープ製モジュールにLIXILが開発した「3重の止水構造」の取り付け部材を採用することで、高い発電性能と優れた防水構造を実現している。モジュールの下には通風経路を設け、屋根の棟側から自然に排熱する独自構造となっているため、発電効率の低下を防止できる。

ソーラールーフは「ソーラーパネル(多結晶)」「パワーコンディショナ」「カラーモニター」から構成される。太陽電池27枚、3回路、システム出力が5,103ワットの以下の写真のシステム価格は340万4,200円(税抜)。

屋根一体型太陽光発電システム「ソーラールーフ」