米Texas Instruments(TI)は3月28日、車載向け規格で製品認定された16ビット・デルタ-シグマ型A/Dコンバータ(ADC)「ADS1115-Q1」を発表した。

同製品は小型のパッケージに低ドリフトのリファレンス電源、プログラマブル・ゲイン・アンプ(PGA)、および発振器を内蔵するとともに、最高860SPS(サンプル/秒)のサンプリングレートをサポートする。電源電圧は2Vで、860 SPS動作時の消費電力は150μAとなっている。また、2V~5.5Vと広い電源電圧範囲および、-40℃~+125℃の動作温度範囲を提供する。

HEV(ハイブリッド自動車)およびEV(電気自動車)の電池モニタ・システムおよび、燃料や油圧のセンサをはじめとした各種の車載アプリケーション向けに、プログラマブル・コンパレータを集積し、過電圧/低電圧のスレッショルドによるモニタ機能を実現できることから、設計の柔軟性を提供すると同時に、基板実装面積の縮小および部品コストの低減を実現する。

現在、同製品はサンプル出荷中で、3mm角のMSOP-10(DGS)パッケージで供給される。1,000個受注時の単価(参考価格)は2.60ドルとなっている。

16ビット・デルタ-シグマ型A/Dコンバータ「ADS1115-Q1」の製品イメージ