ソニーは3月27日、2012年4月1日付で、社長兼CEOとなる平井一夫氏の下で発足させる新たな経営体制の陣営を発表した。同社は、デジタルイメージング・ゲーム・モバイルの3つの事業領域をエレクトロニクス事業の重点事業領域と位置付け、経営資源を集中し強化していく。
具体的には、執行役 EVP CFOの加藤優氏、執行役 EVP CSO(チーフ・ストラテジー・オフィサー)の斎藤端氏の2名の執行役が、平井氏の下、ソニーグループ全体の財務、経営戦略、事業戦略を担当する。エレクトロニクス事業については、加藤氏と斎藤氏の2名に、技術戦略を担当する執行役 EVPの根本章二氏、商品戦略を担当する執行役 EVPの鈴木国正氏を加えた4名が中心となり、平井氏を補佐する。
根本氏は技術戦略全体を担当し、コアデバイス技術を担当する執行役 EVPの鈴木智行氏とともに、新規事業創出や次世代の基盤技術の確立につながる研究開発の強化と、研究開発活動の選択と集中によるリソース配置の最適化を進める。
鈴木国正氏はUX・商品戦略・クリエイティブプラットフォーム担当として、コンシューマー向けを軸とした全エレクトロニクス商品・サービスの企画とデザインを統括し、顧客視点で商品・サービスの強化と融合戦略を横断的に推進するほか、モバイル事業の担当執行役も務める。
収益力の改善が課題であるテレビ事業を含むホームエンタテインメント事業は、CEO直轄として平井が担当執行役を務め、ソニーの技術を生かした半導体・デバイス事業・コアデバイスの研究開発活動は、鈴木智行氏がリードする。
今後成長が見込まれるメディカル事業については、複数の組織に点在していたメディカル関連事業を統合するメディカル事業ユニットを設立し、執行役 副社長の吉岡浩氏が担当する。