Wind Riverは、Xilinxのエクステンシブル プロセッシング プラットフォーム(EPP)「Xilinx Zynq-7000」を自社の「VxWorks」、ならびに「Wind River Workbench」でサポートすることを発表した。

Zynq-7000はリアルタイム性能を必要とするシステムに適しており、ARMデュアルコアCortex-A9 MPCoreプロセッシングシステムと、Xilinxのプログラマブルロジックが持つ柔軟性と拡張性を兼ね備え、コスト効率の良いプラットフォームとして複数の市場で導入が進んでいる。

Wind Riverとしては、早期にXilinxと密接に連携し、Zynq-7000に合わせてソフトウェアとツールを最適化することで、顧客製品の迅速な市場投入を支援する狙いがある。

このZynq-7000への対応により、特に航空宇宙・防衛、産業、医療、ネットワークといった市場セグメントにおいて、ソフトウェア無線や他の軍事通信技術、高性能ネットワーク機器の統合や工業用制御システムの高速処理など、さまざまなアプリケーションの拡大が期待されている。

すでに、Zynq-7000対応のVxWorksリアルタイムOS(RTOS)とWind River Workbench開発ツールが利用可能となっている。また、Wind Riverは、Wind River Linuxのサポートに向けてXilinxと協業を進めているという。