Texas Instruments(TI)は3月26日、産業市場向けEthernet PHYTERトランシーバ「TLK110」を発表した。

同製品は、10/100Mbpsに対応、低いデターミニスティック・チャネル・レイテンシを有し、予測可能かつ精密な制御を実現することが可能。また、システムのタイムループを他製品に比べて30%高速化させた。通信規格はプログラムやオプションで、産業用Ethernetの標準規格のEthernetCat/Powerlink/ProfiNET/SERCOS IIIなどに対応し、10μs未満の高速のリンクロス機能が利用できる。さらに、ケーブル敷設および補修を容易できる±1mの精度で故障を発見するケーブル診断機能、ケーブル品質リアルタイムモニタを備え、ケーブル長さ150mでエラーフリーでの伝送を実現している。

この他、同社のEthernet PHY製品「DP83848I」とのピン互換性がある。サポートでは、同製品への機能の追加や、Ethernet PHY製品の多品種製造が必要となる顧客向けに、プリント基板の再設計なしでのアップグレードをサポートするほか、同社のMCU「Sitara ARM」や「Stellaris ARM Cortex」、「Hercules」、DSP「TMS320C6000TM」などの組み込みプロセッサのプラットフォームも補完する。

なお、パッケージは40ピンLQFP。価格は1000個受注時で3.00ドル。すでに量産出荷を開始している。

TIの産業市場向けEthernet PHYTERトランシーバ「TLK110」