ルネサス エレクトロニクスはカナダAriane Controls、米Grid2Homeと共同で、電気自動車(HV)/プラグインハイブリット車(PHV)と充電器の通信システム用ソリューションを北米で提供を開始すると発表した。
電気自動車の普及に伴い、充電を安全に行い、電力供給を効率化・最小化するためのコントロールが注目されている。より効率的な電力供給を行うためには、車両と充電器、充電器と電力供給網との間で必要なデータ通信を行うことが必要となる。さらには、車両の認証、充電の課金などのために電力供給会社との通信も求められてくるという。
今回の評価プラットフォーム(SE-CPM)は、ルネサスのマイコン「V850」、Ariane Controlsの「PLM-1(通信FSK[周波数偏移変調]モデム)」、Grid2HomeのスマートエナジーSE2.0ソフトウェア「G2H-SE2」で構成され、より安全で効率的な充電を行うための通信システム構築に寄与するという。
通信プロトコルは自動車業界で初めてスマートエナジープロファイル2.0に準拠させた。これにより、家庭内通信(Home Area Network:HAN)との通信が可能となり、自動車に充電したエネルギーを電力消費が大きい期間に家庭で利用するといった補完的な使用方法を実現した。
通信プロトコルはスマートエナジープロファイル2.0の他に、充電規格J2847準拠に対応する。また、1.9MHz帯で扱える全規格に対応し、標準コネクタ規格J1772にも準拠する。